風通しの良い会議を目指して:ビデオコンファレンシングソリューションとしてのルームハブ
リモート会議の数だけ、リモート会議ソリューションが存在します。BarcoのClickShareコンファレンスシステムと比較されることが多いビデオコンファレンシングテクノロジーの1つに、ルームハブがあります。ここでは、このテクノロジーについて説明します。
ルームハブとは?

ルームハブは会議室向けシステムの一種であり、単独でオーディオ会議とビデオ会議のどちらにも対応できます。通常は、ルームPC、スクリーン、専用ケーブル、クラウドベースのコンファレンスアプリ(Microsoft TeamsやZoomなど)で構成されています。このタイプのソリューションの主な強みとしては、洗練されたデザインと優れたユーザー体験が挙げられます。
機能面に目を向けてみると、常設型の設備がある会議室とClickShareコンファレンスの間には多くの共通点があります。たとえば、音質や画質の高いビデオ会議に参加者を招待したり、ある参加者の画面を他の参加者と共有したりすることができます。相違点としては、Barco ClickShareワイヤレス会議システムの構成要素はベースユニット、ClickShareボタン、ClickShareデスクトップアプリとなっていることが挙げられます。いずれの構成要素も、ケーブルの配線不要で現在お使いの会議ソリューションやAV周辺機器(マイク、スピーカー、サウンドバー、カメラなど)とシームレスに連動できます。
以上のとおり、ルームハブとClickShareには共通点があるものの、ルームハブはClickShareとは異なるニーズに対応します。具体的には以下のとおりです。
1.統一されたビデオコンファレンス環境の標準化
ノートパソコンと常設タイプの会議室ソリューションのどちらを使用する場合でも、ビデオコンファレンス用のアプリまたはソフトウェア(Microsoft Teams、Skype、Zoomなど)が必要です。ルームハブPCはさまざまなコンファレンスアプリと連携させることができますが、ひとたび連携の設定が済んだ後は、コンファレンスアプリの変更が難しいという問題があります。ルームハブでは、新たに会議を開催するたびに設定を見直すようなフローが想定されていません。たとえば、Microsoft Teams Roomsを使用してZoomで会議するようなケースは考えられていないのです。その結果、同じ会社内の異なる会議室では、同一の会議室専用ハブシステムを利用しているとは限らず、ビデオ会議の環境がそれぞれ異なっている場合がよくあります。このため、会議時に混乱を招くおそれがあります。
一方、ClickShareワイヤレス会議システムでは、ユーザーが自分のデバイスから好きなプラットフォームを使用して会議に参加できます。Microsoft Teamsはもちろん、Webex by CiscoやZoomなど、どのプラットフォームでも問題ありません。現在、ユーザーは最大で6つの異なるUC&Cプラットフォームを使用しており、テクノロジーも変化しています。ClickShareコンファレンスはユーザーのことを第一に考えたアプローチを採用しており、多種多様な従業員の多岐にわたるニーズに対応できます。ClickShareコンファレンスは、部屋のサイズ、使用するUCソリューション、周辺機器の設定に関係なく、社内のどのタイプの部屋にも実装できるため、ユーザーは常に統一されたビデオコンファレンス環境を利用できます。ClickShareはBring Your Own Meeting(BYOM)に対応しているため、ユーザーは自分のノートパソコンから直接ビデオ会議を設定できます。
2.役員会議室、ハドルスペース、ホームオフィス
常設型会議室ソリューションのほとんどは、安価ではありません。ClickShareコンファレンスと比べると、ハードウェアにかかるコストが高額になり、ライセンス料の支払いも必要になります。つまり、ルームハブというテクノロジーが現実的に使える局面は、比較的大規模な企業の会議室と役員会議室に限られる場合がほとんどだと言えます。
ClickShareコンファレンスなら、そのようなニーズにも問題なく対応できますが、それだけにとどまりません。ハドルルームで開催する比較的小規模な会議、1対1ですばやく済ませる話し合い、短時間のブレインストーミング、スタンディングミーティングなど、最近増加の一途を辿っているさまざまな会議スタイルにも利用できます。ClickShareコンファレンスはボタンとデスクトップアプリのいずれかがあればよく、小規模な会議室やハドルスペースであってもビデオ通話を簡単にセットアップできます。
ClickShareコンファレンスはほかにも、今流行りのリモートワーカーが場所を問わずビデオコンファレンスを開催するような局面にも利用できます。ClickShareコンファレンスがあれば、企業の役員会議室と同等の高画質、高音質の会議が実現します。このようなことは、ルームハブソリューションでは不可能であると言えるでしょう。さらに、すべての会議を事前に予定しておく必要もありません。ClickShareの柔軟性が活きるのはまさにこの点で、ユーザーは会議の直前にUC&Cプラットフォームを選択することもできます。ゲストユーザーを含むすべてのユーザーが、ワンクリックで室内のAV設備に同期し、数秒のうちに会議を開始できるのです。スマートな会議のフローが、直感的でストレスフリーなユーザー体験を実現します。
3.会議とコラボレーション
常設タイプの会議室システムでは、ビデオコンファレンスをシンプルかつ簡単に開催できます。また通常は、会議の参加者たちと画面を共有する機能が用意されています。しかし、ルームハブシステムが主眼としているのはあくまでもコンファレンスであって、コラボレーションではありません。
一方ClickShareコンファレンスでは、コラボレーションのためのさまざまな機能を利用できます。ユーザーは自動的に会議室に接続(PresentSense超音波近接検出)するか、ボタンを接続します。ClickShareが、あなたを主催者または参加者(HostFlow)としてご案内します。個人のカレンダーからワンクリック(One-Click-Join)するだけで(Oneのビデオ会議ソフトウェア(Microsoft Teams、Webex by Cisco、Zoom、Google Meet)を使用して会議を開始できます。ケーブルやアダプタを物理的に接続する手間をかけずに、ワイヤレスコンファレンスシステムソリューションを数秒で開始できます。
お客様のプレゼンテーションを共有し、リモート参加者の画像を見失うことなく、並べて表示できます(ConferenceView)。メモを取る際は、お使いのノートパソコン画面を非公開にしたまま、全画面またはアプリケーションウィンドウを共有できます。通話を終了すると、会議室はデジタルサイネージのディスプレイになります。ボタンでプラグアンドプレイを選択するか、デスクトップアプリでワークフローを統合します。
4.会議の設定
典型的な常設タイプの会議ソリューションの場合、設置方法がやや複雑で設定に注意を要するものがありますが、ClickShareベースユニットとClickShareボタンのセットアップは極めてシンプルです。
BarcoのClickShareコンファレンスは、ユーザーのノートパソコンから既存のビデオ会議システムやAV周辺機器(マイク、サウンドバー、スピーカー、カメラ)とシームレスに連動します。ベースユニットとボタンはわずか数分でセットアップでき、参加者は好きなデバイスからすばやく安全に新しい会議に参加できます。ClickShareとケーブルを接続する手間もないため、非常に直感的に会議を進めることができます。ビデオ会議にダイヤルインしたりケーブルを配線したりすることなく、誰でもClickShareで会議室のコンテンツを共有できます。さらに、会議が終了したらノートパソコンを手に取ってすぐに接続を解除できるため、会議を時間どおりに終了できます。
結論:お客様に必要なビデオ会議とは?
会議室の大きさがそれぞれ異なるように、ビデオ会議のシステムもさまざまです。ルームハブとClickShareワイヤレスコンファレンスシステムでは、ニーズが異なります。
ハイエンドでありながら使いやすく、社内の会議室で開催する音声会議とビデオ会議のためのシステムをお探しで、社内の会議室の広さや形がどれもほぼ同じ場合には、据え付け型会議室ソリューションのご利用をお勧めします。
これに対して、もっと柔軟なソリューションをお求めの場合には、ClickShareコンファレンスをご利用ください。ClickShareコンファレンスなら、各々のデバイスから任意のツールを使って会議にリモートで参加する従業員のグループが増えても、問題なく対応できます。
広々とした役員会議室から小規模なハドルスペースまで、さまざまな広さのミーティングスペースを備えた組織では、ルームハブとClickShareの併用が有効です。据え付け型会議室ソリューションの中にはClickShareワイヤレスプレゼンテーションシステムに対応しているものもあり、リモートの参加者もプレゼンテーション画面を共有できます。
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