医療用ディスプレイとは

医療用ディスプレイとは、医療用イメージングに求められる高い要件基準を満たすモニターのことです。こうしたディスプレイには通常、製品の耐用期間にわたって一貫性のあるディスプレイ輝度、ノイズフリー画像、人間工学に基づく読影を提供し、DICOM や他の医療規格への準拠を自動化した特別な画像強化技術が搭載されています。

医療用ディスプレイと一般消費者向けディスプレイの比較

消費者向けディスプレイは、医療グレードのディスプレイの仕様に近づきつつあると思われる仕様を謳っており、多くの場合価格も低く設定してあります。しかし、こうした仕様以外にも考慮すべき点が多数あります。それではなぜ、医療用ディスプレイを選択すべきなのでしょうか。まず、医療用ディスプレイでは、品質保証校正が自動化されており、週 7 日 24 時間体制で医療規格に準拠した状態を確保し、最大アップタイムを保証します。これがまさに信頼性が高い理由です。

さらに、設置および維持費を考慮すると、多くの場合、医療用ディスプレイの所有にかかる総費用が消費者向けディスプレイの所有にかかる費用よりもはるかに低くなります。その上、医療グレードのディスプレイは、より高品質な医療用画像を細部まで表示できるのです。また、ワークフローや快適さを把握する際にも大きな利点を提供します。

読影精度が向上

輝度

最近の消費者向けディスプレイは一見したところ十分明るく見えますが、時間の経過と共に急速に劣化する傾向にあります。医療用ディスプレイは 1,000 cd/m² 以上の輝度を実現できますが、それよりも重要なのは、時間が経過しても安定した輝度を保つことができる点です。これはつまり、DICOM 3.14への準拠が常に保証されているということでもあります。

ノイズ

医療グレードのシステムの多くは、統合均一化技術を用いてノイズ問題に取り組んでいます。こうした技術により一貫した輝度と高度なモノクロ表示を提供することで、わずかなレントゲン写真の異常をも鮮明に可視化することができます。

視野角

医療用ディスプレイはスクリーン全体が 100% ACR 準拠であり、異なる視野角でも最低 350 cd/m²、高コントラスト比、優れた色値を維持できます。

読影ワークフローと快適性

マルチモダリティ画像

医療用ディスプレイの多くはマルチモダリティ画像処理専用に設計されています。ディスプレイのフォーム・ファクタにより、一つの画面上にマルチモダリティ (カラーでもモノクロでも) 表示が可能で、ディスプレイを切り替えることなく、素早く並べて比較したり、画像を融合したりできます。

Barco multimodality diagnostic displays

人間工学に基づいた読影

The MarkeTech Group による調査によれば、放射線科医の 87% が画像の読影時に身体的な不快感を感じているといいます。医療用ディスプレイの中には、(周辺光の調整やディスプレイ輝度を上げるなどの) 内蔵機能や人間工学に基づいて読影環境を改善するための反射防止ガラスを採用しているものもあります。

最高の医療用ディスプレイの中には、最適視野内に画像を表示することで視力の負担にならないように設計されているものもあります。 また、医療用ディスプレイは大型の場合が多いため、パンやズームをしなくても一つの画面上にフル画像を表示することができます。医療用スクリーンの多くに付いている縮尺に合わせる機能により、より効率的で人間工学にも基づく読影が可能になります。

Barco diagnostic displays are designed to mirror a human's natural field of vision

放射線科医の最適視野内に画像を表示するよう設計された医療用ディスプレイ

結論

医療用画像処理に使用される場合、医療用ディスプレイの方が消費者向けディスプレイよりも好まれています。理由はいたってシンプルで、医療用ディスプレイであれば画質、医療規制、品質保証に関する要件を満たしているからです。

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