手術室のビデオ統合とは

ビデオ統合により、手術室で外科医や臨床医が情報を共有・表示する方法が変わります。ビデオを統合することで、多数のイメージング・システムやデバイスを一元管理して手術画像をさらに正確に表示できるようになるのはもちろん、手術室のワークフローをより効率化して高い柔軟性を実現することも可能です。

AV と IP 統合の比較

オーディオビジュアル (AV) ソリューションはこれまで長年使われてきましたが、手術室における完全な統合を確保するために大量のケーブル配線や複雑な構成を必要とします。そのため IP ネットワーク上に構築する IP ソリューションの利用がますます拡大しています。AV が比較的静的で新しい動画規格に強いのに対して、IP ソリューションは極めて柔軟です。同ソリューションでは、ユニバーサル・ケーブルが 1 本あれば、あらゆるオーディオ、ビデオ、データ信号に配信できるのです。


Barco surgical solutions in Varnamo Hospital, Sweden

手術室におけるビデオ統合により、臨床医はあらゆる場所で外科手術動画を共有できます。この写真では、動画ソースをユーザー・インターフェースから選択でき、手術室内の異なる外科用ディスプレイに表示しています。

圧縮と非圧縮の比較

IP 統合システムを使用する場合、ネットワーク遅延によりビデオや画像のダウンロード速度が遅くなることがあります。対抗策として、一部のシステムでは様々な画像圧縮フォーマットを採用しています。ただしこの場合、圧縮によって品質の低下や画像のアーチファクトが避けられないため、外科用画像処理にはおすすめできません。


非圧縮イメージング


損失許容かつ可視損失なしの圧縮

非圧縮ビデオであれば、画像誘導による手術に不可欠な、あらゆるディテールを取得できます。画像およびデータは常に正確で、データ再構築による遅れもありません。手術室では、ビデオの主配信および副配信の両方に使用することが推奨されています。詳細はこちら

IP 利用のビデオ統合のメリットとは

全情報の一元表示
  • ポイントツーポイントのケーブル接続を妨げることなく、4K および HD ビデオ信号を手術室の内外にルーティング
  • 光ファイバー経由で遅延をほぼゼロに抑えたアーチファクトのない画像
  • 手術室のアップタイムが向上するようデバイスをリモート管理
  • 外科医の好みに合わせて複数のレイアウトを用意

故障リスクを回避
  • コネクタ、スプリッタなどのコンポーネントの追加は不要
  • 部品数が少ないため必然的に故障箇所も減少
  • 手術室が乱雑にならないよう、エラーを最小限に抑え、学習 / 適用曲線を短縮
  • 電気絶縁および高耐久ケーブルにより中断のないデータ転送を実現

将来に備えた手術室
  • プラグアンドプレイでデバイスを簡単に統合
  • 多種モダリティや画像タイプに対応
  • 4K ビデオへの切り替えにはビデオ配信インフラ (ケーブル接続) のアップグレード不要

結論

“OR-over-IP”とも呼ばれる、手術室における IP ベースのビデオ統合により、今日の手術室の複雑さが軽減されることが証明されています。標準のアーキテクチャを提供することで、手術室での設置および設定時間を簡略化できます。リモート機能により効率がさらに向上します。さらに、IP ベースのビデオ統合では現行システムとの下位互換性を維持できるだけでなく、外科技術の進化に伴う新技術との互換性も確保できます。

遅延のない生の非圧縮形式のビデオを配信する統合システムは、画像誘導による外科手術に必要な高画質・送信速度を実現できるため、外科用イメージングに適しています。

さらに興味がある場合

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