MDPC-8127について
BarocoのMDPC-8127は、デジタル病理診断専用に設計された超高解像度の医療グレードディスプレイです。デジタル病理診断用として規制当局の認可を取得しているこのディスプレイは、さまざまなホールスライドイメージングシステムを用いたデジタル病理診断ワークフローで安心してお使いいただけます。*
診断に役立つ鮮明さ
長い耐用年数を誇る本ディスプレイでは、卓越した輝度、優れた色再現度、一貫性のある画像品質を提供することで、組織標本を用いた病因と発症機序の調査において、より多くの視覚情報が利用可能になります。MDPC-8127は、信頼できる最適な画像表示によってワークフローの効率を向上させます。
この8メガピクセルの超高解像度ディスプレイは、ピクセル密度が高く、ピクセル輝度均一化技術を採用しているため、一貫したシャープな高品質スライド画像を表示できます。これにより、ビューワのすべての拡大レベルでスライド領域の視認性が向上し、微細な点を容易に発見して、タイムリーに分析することができます。
MDPC-8127にはRapidFrame™テクノロジーが搭載されており、パンやズームをしても常に鮮明でピントの合った画像を表示できます。さらに、本ディスプレイはリフレッシュレートが超高速のため、ブレを最小限に抑えたパンとズームを簡単に行うことができ、ニーズに応じてワークフローを高速化できます。
信頼性の高いカラー
標本を表示するたびに、これまでにない豊かな画質と信頼性の高い色品質を実感できます。MDPC-8127は、デジタル病理画像用に調整された132%の広いsRGB色域をカバーし、表示可能な色は10億7,000万色に及びます。さらに、I-Guard™フロントセンサーが搭載されており、読影中はいつでもディスプレイの画質が保証されます。QAWeb Enterpriseとの連携により、デジタル病理診断用の画像表示ソフトウェア内で、ICCプロファイルに基づくカラーマネージメントが自動的にサポートされます。また、企業の施設およびすべての遠隔読影拠点で、病理画像を一貫性を維持しつつ表示できます。
サステナビリティに配慮した選択
ホールスライドイメージングスキャナ、画像表示ソフトウェア、ストレージスペースへの投資は、長い耐用年数を通じてお客様のチームを支え、大きなメリットをもたらし続けます。ディスプレイは画像表示ソリューションのサプライチェーンの最終ポイントであり、長期的に品質をもたらすサステイナブルな製品を選択することは大きなインパクトを持ちます。本製品はBarcoの製品エコスコアリングシステムでA+の評価を受けており、全体的な環境負荷を最小限に抑えるように製造されています。業界をリードする5年間保証が付帯し、長期の耐用年数全体を通して安定した画質を提供するMDPC-8127は、デジタル病理診断のインフラストラクチャへの投資として非常に妥当と言えます。また、さらに安心して製品をご利用いただくために、エッセンシャルケア(EssentialCare)と2年間の延長ケア(ExtendedCare)の各サービスパッケージもご用意しています。
タッチパッド操作
MDPC-8127には、人間工学に基づいて生産性を高める高精度のBarcoタッチパッドが標準装備されています。
- 指1本の操作で容易にスライドにアクセス
- 簡単操作による画像パン
- ピンチインとピンチアウト動作で画像の拡大率を変更
このタッチパッドでは、プログラムによりカスタマイズ可能な6つのボタンを使用して、BarcoのMXRTディスプレイコントローラーをベースとする直感的なワークフローツールに直接アクセスできます。
操作をさらに容易に:Barcoの直感的なワークフローツール
MDPC-8127では、Barcoの先進的なMXRTメディカルディスプレイコントローラーの各モデルと診断ドライバーとの組み合わせにより、デジタル病理診断ワークフローをサポートする各種の便利なツールを使用できます。たとえば、その1つであるFocalPathを使用すると、重要でない領域を暗くして隠すことで、細部をより精確に視認できるようになります。また、アプリケーションアピアランスマネージャー(AAM)も搭載されています。これを使用すると、ディスプレイ上で操作するアプリケーションごとに、カスタマイズされた輝度とカラープロファイルを設定できます。放射線画像を参照する必要がある場合は、そのアプリケーションの表示ウィンドウをDICOM準拠のグレイスケールに自動的に変換するようにAAMを設定し、放射線科医がグレイスケール校正されたディスプレイで画像を見るのと同じように画像を見ることができます。
MDPC-8127の詳細を見る
*米国では、MDPC-8127で動作を検証済みのWSIスキャナーおよび画像表示ソフトウェアと組み合わせて使用できます。
このデバイスは、FDA認可を取得し、すでに検証済みである次のWSIシステムおよびデジタル病理画像表示ソフトウェアでの一次診断に使用できます。
- Philips Image Management System表示ソフトウェア搭載のPhilips Intellisite Pathology Solution(K192259で認可)
- Philips Intellisite Pathology Solution、Paige.AI Inc.社によるFullFocus DX表示ソフトウェア搭載(K201005で認可)
- ImageScope DX表示ソフトウェア搭載のLeica Aperio AT2 DX System(K190332で認可)
- Sectra Digital Pathology Module搭載のLeica Aperio AT2 DXスキャナ(K193054で認可)
MDPC-8127のエコラベルは「A+」
The MDPC-8127は、Barcoのエコスコアリングプロトコルの対象であり、A+評価を取得しています。本製品のエネルギー効率と、統合された電源管理機能が、この評価に大きく影響しました。また、ハロゲン不使用の部品や軽量の素材をディスプレイのデザインに使用したことも高く評価されました。また、ディスプレイの製造に使用する材料を抑え、大型のプラスチックパーツには塗装を施していないため、このディスプレイを長年使用した後にリサイクルへと出す際には、再利用の余地が大きく残されています。